先日、シリーズ最新作である「かまいたちの夜3 三日月島事件の真相」が発売された。
無論私は1(ペンションシュプール殺人事件)も2(三日月島殺人事件)も購入して
プレイ済みなので、物語構成や人物についてはもう充分知っているのだが
今回の第3作にて完結編となるらしく、今回は前作までとは一味違ったシステムが追加され
ただでさえ難易度の高いこのゲームが更にレベルアップしている事が特徴だ。
物語としては前作の三日月島殺人事件から1年後・・・
元妻で前作にて殺害されてしまった「夏美」の供養の為に再び三日月島を訪れた
「香山(社長)」と香山に呼ばれたかつてのメンバーたち。
しかし、そんな三日月島で新たなる悲劇が発生する・・・
とまぁあらすじはここまで。実を言うとまだ私自身ゲームを買っていないので
詳しい事がよく分からないのだ。
ただハッキリしている事は今回の主人公は4人いるという事だ。
そしてその4人の主人公を上手く使って、決着をつけなくてはならないのだが
時には手分けしたり、またある時はそれぞれの主人公の行動に干渉しなければならず
しかもその行動が正しいものなのかどうかも分からないまま、物語は進んでいく。
だがその試練を乗り越えたプレイヤーには、ちゃんとしたハッピーエンドが迎えられる。
そのハッピーエンドが一体どういった内容なのかが実に気になっていたりする。
だが逆を言えば、プレイヤーの判断が誤った時点で、悲劇は避けられないという事であり
3作通して関わってきたキャラクターに次々と不幸が訪れるかと思うと
迂闊な行動は取れないし、終始頭を使ったプレイとなるだろう。
正直、多少なら資金に余裕があるので、購入してみようかなとも思うのだが
「かまいたちの夜」シリーズのシナリオは実に恐ろしい!
ある時は突然ホラーと化すし、またある時はコメディータッチで進むし
またある時はエロティックに進んだり(正確な描写や表情とかがないのに息を呑むね。)
そして・・・最も恐れているのは、グロテスクな展開に関してだ。
かまいたちの夜のシナリオ表現はハッキリしており、
その時の光景・音楽・ノベル内容全てが合わさって、
とてつもない恐怖を感じさせる魔力を持っている。
特に印象に残っているシーン等は未だに忘れもしないし悪夢として表れる事もある位だ。
例えば「1のメインシナリオ(シュプール殺人事件)」の場合で言うと
主人公(後の矢島 透)が事件を解決出来ずにいると、
徐々にメンバーが恐怖に飲み込まれて、次第に皆狂っていく。
その光景が実にリアルだった事もあって、もしキャラクターに表情が用意されていたら
プレイヤーである私自身も悲鳴をあげるかもしれない。
一方「2」の場合では、メインの三日月島殺人事件そのものよりも
サブシナリオの方が実に怖い。
私が記憶に残っているシナリオでも特に「底蟲村編」・「惨殺編」・「妄想編」に関しては
絶対に気の弱い方や夜間1人でのプレイはオススメしない!
気楽に楽しみたい方や、自信のない方はメインシナリオで終わるべきだろう。
あるいはコメディ系のシナリオだけプレイしておくのもいいだろう。
私は「2」の全シナリオ・全エンディングを極めているのだが
前作のレベルで充分恐怖を味わっただけに、恐らくそれ以上のシナリオが
出来上がっているであろう「3」をプレイしきる自信が今はないんだよね・・・